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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

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お知らせ詳細

「日常」の合唱曲

スタッフTKのおすすめ 2019.8.31 (Vol.32a)

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 この度の京都アニメーション様の報に接し、お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、お怪我をされた方々の一日も早いご回復を心より申し上げます。
 今回は その京都アニメーション(京アニ)が製作した あるアニメの音楽について書いていきます。そのアニメは東日本大震災が発生した1ヶ月後、2011年4月よりTV放送がスタートした『日常』というタイトルの作品です。あらゐけいいちの漫画が原作の、タイトルとは真逆なシュールなギャグアニメです。ギャグといっても一連の報道で言われている“京アニクオリティ”を(いい意味で)無駄に発揮した内容の作品です。
 音楽は野見祐二(主な作品はジブリ映画『耳をすませば』他)、オーケストラを使ったサントラは、わざわざハンガリー ブダペストまで行ってBGMを収録しています。オープニングはヒャダイン(前山田健一)によるテンションの高い楽曲のアニメーションで必見です。そしてエンディング曲。全26話のうち前半13話までは、アニソン歌手 佐咲紗花さんによる、かわいらしい楽曲なのですが、第14話以降は昔、音楽の授業などで歌ったことのある懐かしい合唱曲が偶数話(最終回をのぞく)がアニソン歌手によるソロ(一部ハモリあり)、奇数話と最終回が声優さん達による合唱(斉唱)で歌われました。
それぞれの曲目は
 第14話 翼をください(ソロ(ハモリあり)、1番のみ)
 第15話 気球にのってどこまでも(合唱、1番のみ 手拍子あり)
 第16話 マイバラード(ソロ、1番のみ)
 第17話 怪獣のバラード(合唱、1番のみ 後半繰り返し)
 第18話 グリーングリーン(ソロ(ハモリあり)、2番あり)
 第19話 野生の馬(混声三部合唱、1番のみ 17、19話は本格的な合唱です)
 第20話 あの素晴らしい愛をもう一度(ソロ、1番のみ)
 第21話 巣立ちの歌(混声三部合唱、1番のみ)
 第22話 仰げば尊し(ソロ、1番のみ)
 第23話 空がこんなに青いとは(二重唱、2番あり この中で一押しの曲です)
 第24話 勇気一つを友にして(ソロ、2番あり、アコースティックな伴奏)
 第25話 Let's search for Tomorrow(合唱(斉唱)、1番のみ)
 第26話(最終回) 旅立ちの日に(合唱(斉唱)、1番のみ)
というラインナップでした。
 声優はそれぞれのキャラクターのままで歌っていて、天真爛漫な はかせ、とにかくおとなしい麻衣ちゃん(第23話の二重唱は この二人で歌ってます)、ぶっきらぼうだけど周りと合わせている阪本さん(黒ネコ、ブルーノートの回での「〇〇〇〇も腰抜かすわ!!」は名言)など、聞いていて楽しい、元気が出る、そして昔のことを思い出す曲ばかりです。
 曲目を見ると最終回が近づくにつれ卒業感が強まりますが、アニメ本編はあえて“日常”のままで最終回を迎えます。また通常、TVアニメのオープニングやエンディングは、約1分半しかないので、これらの曲は時間内に収まるように前奏が省略されたり、1番だけが歌われたりしていました。また本放送が終わった次の年、NHK Eテレで再放送されたのですが、このとき放送話数が短縮されて、これらの合唱曲を使ったエンディングは1曲も流れず、そしてその後、今回のタイトルでもある“「日常」の合唱曲”というCDが発売されましたが、ファンの期待に反して、フルバージョンではなく、テレビ放送そのままでの収録(13曲入りなのに20分ちょっとしかない…)だったのでした。しかし今回の事件で改めて聴いて、京アニクオリティが発揮された凄まじい描きこみのエンディング映像(雨の中→雨上がりの下校風景に80人近い登場人物(動物やなぞの生物含む)や、電車やバイクやヘリコプターなどの乗り物がそれぞれ違う動きをしている)が今後、作り出されることが難しいと思うと、どうにもならない思いが込み上げてきます。
 現在MOVIX京都で京都アニメーション製作の劇場用アニメが週変わりで特別上映されています。私は1週目の『映画けいおん!』を観てきました。今回紹介した『日常』は劇場版は作られてませんが、京アニ作品を映画館で観ることができるこの機会、いろいろな作品を鑑賞されてはいかがでしょうか。
2019.8.31 (Vol.32a)