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サン=サーンス/ベートーヴェンの主題による変奏曲 変ホ長調Op.35  (ベートーヴェンの楽曲を使った作品 その2)

スタッフTKのおすすめクラシック 2020.2.16 Vol.36

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 生誕250年記念イヤーのベートーヴェン関連作品。今回はサン=サーンスが1874年に作曲した二台ピアノ用の作品です。序奏、主題、8つの変奏曲、フーガとフィナーレからなり、その主題で使われているベートーヴェンの原曲がピアノソナタ第18番 Op.31-3の第3楽章メヌエットのトリオの部分です。と書いているのを読んでピンとくる人は少ないでしょう。作品31の3つのソナタ、有名な「テンペスト」の次の曲ですが、ピアノソナタ全集を取り組まない限り、単独で弾くことの少ないソナタです。その第3楽章 落ち着いたテンポのメヌエット(ベートーヴェンのピアノソナタで最後に作曲されたメヌエットです)に続くトリオ。これは私がベートーヴェンの作品で最も不思議だなと思う曲です。両手オクターブで弾くところが、メロディーを弾いているのか伴奏なのか、区別がつかないのです。
 サン=サーンスはこのトリオを用いて演奏時間約20分の、今日では二台ピアノのための重要なレパートリーとなる曲を作曲しました。曲の構成は、
 ・序奏 Moderato assai         ・主題 Tempo de Minuetto
 ・第1変奏 Allegro          ・第2変奏 Poco meno mosso
 ・第3変奏 Tempo del Tema      ・第4変奏 Molto allegro
 ・第5変奏 Moderato assai       ・第6変奏 Presto leggierissimo
 ・第7変奏 Alla marcia funebre (ハ短調) ・第8変奏 (速度表示なし)
 ・序奏の再現 Tempo del Tema・フーガ Allegro・(フィナーレ)Presto
となっていて、8つある変奏の中で特に注目するのが、Molto Allegroの第4変奏です。これは2人の呼吸が合っていないと曲が破綻してしまうスリリングな変奏で、16分音符での和音連打を交互に行うというものです。また第6変奏も2人が交互に演奏して1つのメロディを組み立てるのですが、こちらは常にピアニッシモでアルペッジョを奏しあう変奏です。その後、ハ短調に転調する葬送行進曲の第7変奏(第7、8変奏以外はすべて変ホ長調です)、序奏の再現を経て後半のフーガに入ります。このフーガはオクターブと9度の跳躍があるとても軽快でリズミカルなテーマですが、あまり厳密ではなく、コラール風のメロディーが出てきたり、テンポが速くなったりします。そして盛り上がっていった所で小休止して、フィナーレのPrestoを迎えます。


 この部分はタランテラ風のリズムによるもので、ここでも二人の奏者が交互にメロディーを受け渡すようになっています。そして最後は静かになり、主題の一部が再現されたあと、急にテンポが速くなって、サン=サーンスのヴァイオリンソナタ第1番 第1楽章冒頭部分と似た音形を使って曲が終わります。
 この曲は現在 楽譜・CDともに輸入物しか出てませんが、ベートーヴェン生誕250年記念の今年、いろいろな演奏が出てほしいものです。
2020.2.16 Vol.36