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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

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  • 〒525-0025 滋賀県草津市西渋川1-23-23 A-SQUARE SARA南館 2F
  • 077-561-6570
  •  10:00~21:00

お知らせ一覧

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青いユリのために

スタッフTKのオススメクラシック 2019.07.17 Vol.31

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 昔々、ある国に高齢で病に臥せっていた国王がいました。ある日、彼は3人の息子を呼び出し、「この中で私の病に効くという『青いユリ』を採ってきた者に王位を譲ろう」と言います。3人のうち上の2人の兄は、ろくに探しもせずに遊びほうけ、末っ子だけが方々に行き、必死に探していました。そして三男が遂に青いユリの花を見つけますが、それを聞きつけた兄2人に殺され、花を奪われてしまいます。そしてその後三男が殺された場所から青いユリが咲き、ここで起きた悲劇が露見する…というスペイン・バレンシア地方のちょっと怖い昔話です。国王の病は治ったのか? 誰が王位を継いだのか? など、あやふやな点はあるのですが、この話をもとにして演奏時間20分程の交響詩を作りあげたのが、ギターと管弦楽のための重要なレパートリーである「アランフェス協奏曲」を作曲したスペインの作曲家、ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999)です。この曲はロドリーゴ初期の作品で、アランフェス協奏曲よりも5年も前、1934年に作曲されました。
 曲はまずスネアドラムのロールにのせて、金管楽器のファンファーレから始まります。通常ファンファーレといえば、厳かな雰囲気、あるいは明るく活発なイメージがありますが、この曲では兄弟の対立を不協和音と2つのパートのかけ合いで表しています。そしてティンパニと弦楽器で『ミミソソ』と2つの音のみを繰り返す伴奏(曲のラストで少し形を変えて再び使われます)が出ると、さらに対決色が強まります。その後ファンファーレが止み、伴奏も静かになって、ハープのアルペッジョを伴ってヴィオラのソロでなんとも悲しいこの曲の主要主題が出ます。このテーマが形を変え、曲のいたる所にあらわれ、他のモチーフとともに展開していきます(途中かわいらしいメロディも出てきます)。そしてクライマックスを迎える所でホルンのグリッサンドによる悲痛な叫びが聞こえ、その後の静寂。

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ウォルトン/ベルシャザール(王)の饗宴

スタッフTKのオススメクラシック 2019.05.12 Vol.30

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 今年(2019年)の秋、イギリス・ロンドンを中心に、盛大に行われる夏の風物詩「プロムス」が日本で初開催されます(東京・大阪で計6公演)。
ということで今回は本場プロムスでよく演奏される(日本でのプログラムには残念ながらなかった)合唱作品を紹介します。
ウィリアム・ウォルトン(1902-1983)はイギリスの作曲家。エルガーやブリテン、ヴォーン=ウィリアムズと比べると日本での知名度はあまり高くないですが、イギリス本国では絶大な人気を誇る作曲家で、交響曲から映画音楽まで、活躍した時期からするとかなり保守的なジャンルの作品を残しています。日本でもよく演奏されている曲は、戴冠式行進曲「王冠」(クラウン・インペリアル)、ヨハネスブルク祝典序曲など、吹奏楽ではメジャー・バーバラや審問などがあります。
 今回紹介する「ベルシャザールの饗宴」はウォルトン29歳、1931年に完成された大規模な作品で、旧約聖書にあるバビロンの栄華と崩壊、圧政から解放された人々の喜びを描いており、バリトン独唱、混声合唱とオーケストラからなる編成で、バリトンは語り部的な役割が多く、合唱はいくつかの部分では最大8部まで分けられます。そしてオーケストラは通常の編成にアルト・サクソフォーン、オルガン、ピアノ、奏者3~4人が必要な10種類以上の打楽器(特殊なものは中間部の『褒め称えよ(Praise ye)』の場面で使われます)、そしてステージの左右に金管のファンファーレ隊(後半のいくつかの曲でステージ中央の金管パートと連係して、左→中央→右→中央→左と同じフレーズを順々に演奏してステレオ効果を生み出しています)を置いた、とにかく派手でスケールの大きな音楽が展開していきます。

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シューベルトの交響曲について

スタッフTKのオススメクラシック 2019.4.30(平成最後の日) Vol.29

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 フランツ・シューベルト(1797-1828)が「歌曲王」と呼ばれたのは、もう過去の話です。勿論多くの歌曲は世界中の声楽家の重要なレパートリーですが、ピアノ曲にも室内楽曲にも、そしてオーケストラ曲にも数多くの作品があり、今回は交響曲全般について話をしていきます。
 シューベルトの交響曲は全○曲です。実はシューベルトの交響曲の数は時代によって、また最新の研究が発表されるたびに変わっているのです。まず1865年シューベルトの死後37年も経って、あの有名な未完成交響曲が発見され、これ以降LPレコード全盛期までは交響曲は全9曲。二十歳までに作曲された5曲(!!)、21歳の時の交響曲 ハ長調D.589、ここまでの第1~6番まではどの時代も共通ですが、次が問題のある作品で、作曲されたけど楽譜が紛失してしまった幻の交響曲D.849、あるいは全4楽章のピアノスケッチが残されているD.729を第7番として(通常は演奏されることはなく、「シューベルト/交響曲全集」でも録音しないことがほとんどです)、第8番が「未完成」交響曲D.759(1822年、シューベルト25歳の作品、この歳で作曲したと思って聴くと恐怖さえ感じてしまいます)。そして第9番が、これもシューベルトの死後、シューマンによって発見され、メンデルスゾーンの指揮で初演された ハ長調D.944「グレート」です。その後、第7番は結局存在しなかった、あるいはシューベルト自身によってオーケストレーションされていないとして、ナンバリングから除外されて、第8,9番がそれぞれ繰り上がって全8曲。現在はこれが主流ですが「未完成」と「グレート」は旧番号が慣れ親しんでいるため、コンサートやCDでの表記は交響曲第8(9)番「グレート」という風に併記されています。

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大作曲家のピアノ小品集

スタッフTKのオススメクラシック 2019.2.1 Vol.28

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 交響曲など大規模なオーケストラ作品を多く残している作曲家には、ピアノ小品にも名曲を残している人、そうでない人などいろいろいます。ベートーヴェンやシューベルト、シューマン、ブラームスなどはピアノソナタ以外にも多くのピアノ曲を作曲していますが、今回はピアノ曲に有名なものが少ない作曲家のピアノ小品集を2つ紹介します。

   チャイコフスキー/18の小品Op.72
 ロシアの作曲家 チャイコフスキー(1840-1893)は6つの交響曲、大序曲1812年やイタリア奇想曲などの管弦楽曲、ピアノを伴った作品ではピアノ協奏曲第1番やピアノ三重奏曲などの有名な作品がある一方、独奏曲では12曲からなる「四季」が知られるくらいで、ピアノソナタも2曲ありますがピアニストがこぞって演奏するという曲ではありません。
 この「18の小品」はチャイコフスキー晩年の作品で、全曲通して演奏すると1時間以上かかり、“小品”と名乗っていますが「四季」とは違い、規模の大きな曲や難易度の高い曲も含まれています。曲目は、
1. 即興曲       2.子守歌          3.やさしい非難

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カオスで楽しい超高速ピアノ ナンカロウ

スタッフTKのオススメクラシック 2019.1.13 Vol.27

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 今回紹介するのは、アメリカで生まれ、メキシコに亡命してから本格的に作曲活動を始めた前衛音楽家 コンロン・ナンカロウ(1912-1997)です。
 残されている作品の大半は、プレイヤー・ピアノ(自動演奏ピアノ)のシステムを使って作曲されたもので、自動演奏用のロール紙に一つ一つパンチ穴を開けていくという、とてもシンプルかつ根気のいる方法を取って、人間では演奏できない複雑なリズムやメロディーの曲を作っています(そのほとんどは五線譜にも記譜されてます)。
 それらは「自動演奏ピアノのための習作(Study)」と名付けられ、約50曲程ある中から今回お気に入りのものを紹介します(解説中にピアノ以外の楽器が出てきますが、それは私がイメージした音色のものです)。

  No.3a:No.3は全部でa~eの5曲からなります。そしてこの最初の2曲(aとb)を聴けば、ナンカロウの音楽スタイルが、ある程度理解できるでしょう。まず3aですがこの曲は最後まで不変の超高速ベースパターン(コード進行はⅠ‐Ⅰ‐Ⅳ‐Ⅰ‐Ⅴ‐Ⅰ)に乗せて次々とハイテンションなモチーフが出てくるというものです。最初はベースラインと同じ拍子ですが、所々違う拍子に変わっていき、中盤メロディーっぽいモチーフが出た後からこの曲のカオスな部分に突入していきます。まず中音域にベースパターンを若干テンポを落として、メロディーにしたものが流れ(もちろんベースラインとは かみ合いません)、しばらくして今度は高音域でさらにテンポを落としたメロディーが流れます。つまりメロディーは同じだけどテンポが違う(正確には音価が違う)ものが3つ同時進行していくのです。そして最後は5オクターブに及ぶF#とC#の打鍵が加わり何も解決しないまま曲が突然終わります。

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突然ですが クラシック音楽クイズ

スタッフTKのオススメクラシック 2019.1.10 Vol.26

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

今回はクラシック作品にまつわるクイズをいくつか出題します。
 ちょっと調べればすぐわかるものばかりです。

1. ベートーヴェンのピアノ作品「ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 Op.129」(作品番号が最後のピアノソナタより大きいですが、初期のピアノソナタ第1~3番と同じ頃の作曲です)のタイトル「失われた○○への怒り」の○○に入るのは?
     a.友情  b.聴力  c.才能  d.小銭
  
2. ポーランドの作曲家 シマノフスキのピアノ作品「メトープ」の第3曲のタイトル   は次のうちどれ?
a.クラリスー b.ナウシカー c.ラピュター d.トトロー

3. チャイコフスキーの序曲「1812年」では打楽器として大砲が使われますが、ではマーラーの交響曲第6番「悲劇的」の第4楽章で、打楽器として使われるのは何?

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ベートーヴェン/ピアノソナタ全集について(妄想プログラム その2)

スタッフTKのオススメクラシック 2019.1.1 Vol.25

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 ピアニストにとっての『新約聖書』と言われる、ベートーヴェンのピアノソナタ全32曲。SP・LPの時代から多くのピアニストが全集として録音していて(残念ながらギレリスやグールドは、あと数曲を残して未完に終わっていますが…)、近年でも児玉麻里、小菅優の日本の女流ピアニストが全集をリリースしています。
 さて、あなたならこの全32曲のピアノソナタをどういった順番で収録あるいは演奏しますか? CDに収録した全集は大半が第1番~第32番という、ほぼ番号順になっているものが多いですが、一部のピアニストはそれぞれのコンセプトに基づいた曲順で収録されています。そしてその独自の曲順で収録された全集として、アルド・チッコリーニ(輸入盤、10枚組)、横山幸雄(全12枚組、変奏曲や小品も含めた作品番号のあるピアノ作品すべてを収録)、イリーナ・メジューエワ(10枚組+特典ライブCD2枚)、などがあります。
 ではここで私の収録のコンセプトですが、
  1.1枚のCDには無理せず3曲のみ収録、2枚セット6曲にする。
  2.初期・中期・後期から1曲ずつ選曲。

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ショパン/前奏曲集を一捻り(妄想プログラム その1)

スタッフTKのオススメクラシック 2018.12.30 Vol.24

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 ポーランドの作曲家 フレデリック・ショパン(1810-1849)の代表作の一つ、24の前奏曲集Op.28。ハ長調からニ短調まで 24すべての調性を使って作曲されたピアノ曲集です。
 唯一タイトルの付いている『雨だれ』(第15番)や某胃腸薬のCMで昔から使われている第7番など有名な曲もあり、全曲弾き通せば(所要時間35~40分程)ショパンのピアノ書法がマスターできるはずですが、ちょっとピアノが弾ける程度では太刀打ちできない難曲がいくつかあることが、全曲演奏を困難にしています。また演奏時間が1分に満たない曲も10曲以上あり、それらを数曲弾けたとしても満足出来ないでしょう。そこでこんなルール(足枷、あるいは縛り)を設けてみました。
  1.持ち時間は8分以上10分以内、時間内なら何曲弾いてもいい。
  2.長調(奇数番号)、短調(偶数番号)どちらも1曲は弾くこと。
  3.番号順に演奏してはならない。
です。3番目のルールがちょっと曲者ですが、おもしろそうだと思いませんか?

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ブラームスの交響曲について

スタッフTKのオススメクラシック 2018.12.28 Vol.23

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 ドイツ・ロマン派の作曲家 ヨハネス・ブラームス(1833-1897)は交響曲を全部で4曲作曲しています。どれもが名曲ですが、演奏回数や人気では 1番→4番→2番→→3番の順番でしょうか(2番と4番が逆もあり)。どちらにしても3番は他の3曲よりも演奏回数や人気順では低いようです。私の所持している『作曲家別クラシックCD&LD/DVD総目録』の1994年度版ではブラームスの交響曲全集は22種ですが、1曲ずつでのリリースでは、第1番 ハ短調Op.68が59種、第2番 ニ長調Op.73が46種、第3番 ヘ長調Op.90が40種、第4番 ホ短調Op.98が51種となっており、やはり第3番だけがちょっと人気が劣るようです。
 実際 私もブラームスの交響曲はシャルル・ミュンシュ指揮の第1番、カルロス・クライバー指揮の第4番、この2曲は昔からよく聴いていて、2番と3番を聴いたのはだいぶ後になってからでした。残り2曲のうちまず第2番を聴いて、第4楽章のあまりのお祭り騒ぎぶりに「なにこれ~」となって、お堅い重厚なイメージのブラームスは、どこかに飛んでいってしまいました。そしてその後も第3番だけがちゃんと聴く機会がなくて(もちろん第3楽章が映画『さよならをもう一度』に使われていて、メロディーだけは知っていましたが)、第2番を聴いてからかなりたったある日、父の所蔵しているCDラックに交響曲第3番があるのを見つけ、初めて聴いてみました。

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モーツァルトの変奏曲が…

スタッフTKのオススメクラシック 2018.12.12 Vol.22

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

今回はモーツァルトの有名なピアノ作品を元にして作られたオーケストラ曲を2つ紹介します(どちらも変奏曲のテーマ(主題)を使った作品です)。
 
  レーガー/モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ Op.132
 ドイツの作曲家 マックス・レーガー(1873-1916)は、この曲の作品番号からわかるように43歳という生涯のうちに多くの作品を残した作曲家ですが、今も演奏されている曲はわずかです。この変奏曲は割りと演奏されている方ですが、モーツァルトの音楽を原曲に使っているという理由が大きいと思います。その原曲とはピアノソナタ イ長調 K.331、有名なトルコ行進曲を第3楽章にもつソナタの第1楽章の愛らしい変奏曲のテーマが原曲です。
 レーガーの作品は主題、8つの変奏、フーガという構成で、主題はほぼ原曲通りですが、くり返し部分を楽器の組み合わせを変えて演奏しています。その後第1変奏の出だしこそ原曲の雰囲気を残していますが、すぐに反進行の音型(原曲が♪ミ~ファミ、ソ~ソ だったら、レーガーは♪ミ~レミ、ド~ド という風に)を使っています。そして変奏が進むにつれ、聴いただけでは原曲と結びつかないような、レーガー独特の世界が展開します(最後の第8変奏がものすごいです)。そして最終変奏が終わったあと待ち受けている長大なフーガ。

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