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ドイツの作曲家/音楽教育家 (1895年〜1982年) |
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【作曲家としての略歴】
1936年のベルリンオリンピック、1972年のミュンヘンオリンピックの開会式での 子どもたちの音楽とダンスを任されるなど、現代ドイツを代表する作曲家。 ルネサンス音楽やバロック音楽、及びそれ以前の音楽に興味を持ち、反復される強烈なリズムと非和声的な音楽で、現代音楽の一つの方向を拓く。代表作『カルミナ・ブラーナ』 |
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【音楽教育家としての略歴】
1924年、舞踊家ギュンターと共に、体育・舞踊・音楽のための学校を設立。ここで教育音楽として書かれたものが、『オルフシュールベルク』シリーズのはじめにあたる。
1948年、バイエルン放送の依頼により「子どものための音楽」を手掛ける。5年間続いた放送の中で生まれた作品の集大成が、『オルフシュールベルク子どものための 音楽』全5巻として出版され、世界中にこの作品集とオルフの教育理念が広まった。 |
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そもそもオルフが語る「音楽」とは、従来の音楽に対する姿勢とは異なり、伝統や生活、 文化を考え、共に音楽する仲間や地域の人々との交流も含めたものを指しています。
音楽を通して人が互いに関わること、音楽を通して自分の表現や在り方を考えること、 そして、誰もが音楽を楽しむこと・・・そういった考えのもと『オルフシュールベルク』を教育のひとつのアイデアとして作り上げました。 |
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「子どものための音楽」を作り始めた時に、オルフは次のように言っています。 |
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“私が子どものための音楽として理想としたのは、
エレメンタールな(=基礎的な、 出発点となる)音楽です。
それは、聴くためのものでなく、
身体の動きやダンス、 ことばと結びついたもので、
誰もが仲間として参加するべき音楽なのです。” |
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そのためにオルフは、身体表現とことば、歌、楽器での活動がひとつに結ばれる作品を書きましたが、それらの作品に対しても 次のように言っています。 |
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“システムでもメソッドでもない。教育のアイデアに過ぎない。” |
“民族性や地域性の違いによって、教材、方法は異なる” |
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つまり、オルフの理念は 「時代や文化によって常に変化していく」べきであり、 「目の前にいる人たちにとって、必要なことを提案していける活動」そのものが、 オルフの提唱した教育理念として理解され、 多くの人々から共感を得て、現在まで世界中で研究・実践されています。 |
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この前提理論については、【音と動きの教育/レクチャー&ワーク】で、 誉田真理先生、ディートマー・エダー先生より、詳しく分かりやすくお教えいただけますので、ぜひ皆さまのご参加をお待ちしております。 |
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